よく
とか、
とかとか、映画の宣伝やレンタル店などで見かけるキャッチコピーですが、作品そのものの良い悪いは置いておいて、多くの人が観ていたり評価しているものは何となく
良いものなんだろうなー
と思い込む傾向が人にはあるそうです。
コスメや美容グッズなどでも、
とか
といった文言が使われていたりしますが、仮にその商品にリピーターがほとんどいない状況だとしても、あまり疑わずに
みんなが使っているから良い商品なんだろうな
と捉えがちになってしまいます。
バンドワゴン効果
これは心理学術的に「バンドワゴン効果」と呼ばれているもので、
何か物ごとや事象が広まり流行しているという情報を知ることで、その事柄自体に興味や関心がなかった人からも支持を得てしまう現象
のことを言います。
バンドワゴン効果とは?
「バンドワゴン」は、パレードの先頭を走る「楽隊車」のことを指していて、楽しそうな雰囲気につられてパレードを追っていく人が増えていき、次第に列が長くなっていく様子から「バンドワゴン効果」の名前がつきました。
そのラーメンが自分にとって美味しいか分からなくても、行列が出来ていたらちょっと気になったり、facebookやInstagramなどでたくさんいいね!が付いている投稿が気になったり、twitterでやたらリツートされている情報を見てみたり…
なんてのもバンドワゴン効果にあたります。
こうして、
みんなが評価しているから私も(参加してみよう)
と気持ちになり、
もバンドワゴン効果の特徴といえます。
バンドワゴン効果の威力
ちなみに、この「バンドワゴン効果」が初めて提唱されたのは1950年代で、
著者:ハーヴェイ・ライベンシュタイン博士
の中で言及しています。
約50年以上経った今日でもその効果が実証され続けているとても強力な心理作用です。
バンドワゴン効果を恋愛に活かす
バンドワゴン効果は、その威力から消費者動向やマーケティングなどによく使われたりしていますが、恋愛においてもよく活かされています。
マーケティングでも恋愛面においても、
みんなが評価しているから私も(参加してみよう)
となる気持ちを突いていくことが肝になります。
バンドワゴン効果を応用した会話
例えば
と言われたとしても、割と社交辞令?というか、無難な切り出し文句として使われることも多くなってきています。
返しとしては、
というのが一般的?とされているみたいです。
聞いている方も返答として謙遜を求めている場合が多いそうなので、決して間違いではありません。
ここで、聞いてきた人を社交辞令的な感じではなく自分の方に振り向かせたい場合、バンドワゴン効果が非常に有効になってきます。
と聞かれた場合、
と敢えて聞かれたことに乗っかる感じで多少人気がある体の返答をする返すとバンドワゴン効果が働きやすくなります。
例え社交辞令的なニュアンスで聞いてきたとしても、
人気なんだ
なんで人気あるんだろう…
といった気持ちの変化が起きやすく、あなた自身への興味が強くなる傾向にあります。
アンダードッグ効果と合わせるとさらに効果的
バンドワゴン効果は、
人気あるものがより人気になる傾向にあること
も効果のひとつですが、これとは別に、
弱さや欠点を敢えて見せることで共感を呼びやすくなる心理作用として「アンダードッグ効果」というものもあります。
アンダードッグ効果
アンダードッグ、いわゆる「負け犬」という意味でも使われますが、本来は「川に落ちた犬を助ける」というニュアンスで、
- 劣勢な立場
- 最下位にいる選手
- 明らかに不利な状況下にいる人
に対して応援したくなるような気持ちになることが「アンダードッグ効果」と呼ばれています。
- 源義経に対する「判官贔屓」や、
- お金でスター選手を一気に集めるチームよりも育成からの生え抜きチームが好まれたり、
- オリンピック競技などでなぜか最下位の選手に声援がたくさん贈られること
などが一種の「アンダードッグ効果」に当たります。
劣勢な状況や欠点・弱点を敢えてオープンにすることで、相手から好感が得やすくなるということです。
恋愛においては、
- 男性なら庇護欲
(守ってあげたい願望) - 女性なら母性本能
などが掻き立てられて、アンダードッグ効果は非常に有効だとされています。
アンダードッグ効果に関する記事
バンドワゴン効果+アンダードッグ効果
ちょっと逸れてしまいましたが、話を戻して、
といった社交辞令的な返答として、
と返すと、バンドワゴン効果が働いて有効だという話をしました。
さらには、
などの多少人気があることをほのめかすような返答がベターだいうことにも触れてきましたが、ここでさらにアンダードッグ効果を応用したセリフを付け加えると、相手の恋愛感情を上手く揺さぶることが出来ます。
的な、一般的にはそんなにマイナス面ではなくても自分にとってはちょっとした弱みや些細な欠点だったりすることを敢えてオープンにして付け加えると、
といった同情心を得やすく相手の恋愛感情も心理的に揺さぶりやすくすることができるため、とても効果的です。
バンドワゴン効果+アンダードッグ効果の応用時の注意点
バンドワゴン効果にアンダードッグ効果を応用して相手の気を引くことは非常に有効的です。
が、気をつけたいのが「適度なアピールに抑える」ことです。
自分からモテるアピールしてもかえってウザがられる傾向にありますし、それではバンドワゴン効果は期待できません。
また、
的な返答だと、変にかい潜られてちょっと印象を悪くしないとも限りません。
さらには、いきなり重すぎる欠点や弱みを言ってしまうと相手に引かれてしまいます。
さじ加減はとても難しいですが、”ほのかなアピール”に抑えることが相手の恋愛感情を動かす大切なポイントとなりますのでお気をつけくださいませ。
相手の恋愛感情に火を付ける効果的な切り返し言葉として…
バンドワゴン効果
- 何か物ごとや事象が広まり流行しているという情報を知ることで、その事柄自体に興味や関心がなかった人からも支持を得てしまう現象
- 人気あるものがより人気になる傾向にある
という「バンドワゴン効果」。
アンダードッグ効果
- 劣勢な状況や欠点、弱点などを敢えてオープンにすることで好感が得やすくなる
という「アンダードッグ効果」。
どちらもさり気なく会話に混ぜ込んでいくことで、相手の恋愛感情を動かせる可能性が大きくなります。
ポイントは、
ポイント
過度にアピールし過ぎずほのかに伝えていく
こと。
個人の主観やバランス感覚の問題にもなってきてしまいますが、バンドワゴン効果やアンダードッグ効果を意識するだけでも違いは出ますし、用法用量を心得て素敵な作用が生じることを願っています。